難病と癌を経て——A型事業所から支援員への道
こんにちは。初めまして。今これを執筆しているのは11月入社したばかりの新参者のスクラムライダーと申します。今日は、大学生の頃に難病を発症し、その後社会人として働く中で癌が発覚、治療を経てA型事業所を経験し、支援員として働くようになった私の道のりを書きたいと思います。
大学生の頃、私は体のだるさに悩まされていました。最初は「授業やサークルで疲れているから」と思っていたのですが、2〜3カ月続くだるさに、「少しおかしいかもしれない」と違和感を覚えました。その後、病院で検査を受け、難病と診断されました。
幸い症状は治療によって比較的安定しており、日常生活や仕事に大きな支障はありませんでした。社会人になってからも、難病がある生活に慣れ、普通に働く自信もありました。
しかし、人生は思いがけない方向に動きます。ある日、体の深部で触れるとわかる小さな硬さに気づきました。普段は意識しない部分で、少し気になる変化でした。検査の結果、診断されたのは「癌」でした。難病とは無関係の、全く別の箇所です。
診断から手術まではほとんど時間がなく、恐怖や不安を感じる間もないまま、医師に言われるがまま手術を受けることになりました。頭の中で考える前に治療が始まっていた――そんな感覚でした。手術後はすぐさま抗がん剤治療が始まり髪の毛も抜け落ち吐き気との闘いが続きました。治療後は体力が落ち、後遺症で手足のしびれが残り、生活リズムも乱れましたが、家族や医療スタッフの支えを受けながら、少しずつ体力を取り戻していきました。
体力回復と社会復帰の準備のため、私はA型事業所に通い始めました。ここでは主にパソコン作業を中心とした仕事が多く、身体的負荷は少なかったため、治療後の体に負担なく作業できました。最初は疲れや集中力の低下もありましたが、支援員さんたちの声かけで少しずつ作業に慣れ、体力と自信を取り戻していきました。
A型事業所での訓練を通じて、体力と自信が戻ってきた私は、別のA型事業所で支援員として働く道を選びました。まだ利用者さんとの接し方には戸惑うこともありながらも、大学時代の難病、癌治療をした経験が、自分にしかできない寄り添いの力になっていることに気づきました。
現在は支援員として、利用者さん一人ひとりのペースに合わせてサポートをしています。「今日は来られただけでも十分」「少し作業が進んだ」といった小さな成長を共に喜べる瞬間が、私にとって何よりのやりがいです。
大学生の頃のだるさも、難病発症も、癌の急な手術も、A型事業所での訓練も、すべてが今の私につながっています。もし病気や体調に不安がある方がいたら、焦らず自分のペースで一歩ずつ進むことが大切だと思います。
これからも私は、支援員として、そして一人の経験者として、利用者さんと共に歩んでいきたいと思います。
〈文・構成 平江〉