強度行動障害支援者養成研修(基礎研修)|指導員K・K

今回、強度行動障害支援者養成研修を受けるために強度行動障害者の特徴、支援方法などを学びました。コロナウイルスの影響もありオンデマンド配信で映像を見て実施することになりました。今回学んだことは以下の通りです。

Contents

1.強度行動障害支援者研修について

強度行動障害を有する者は、危険を伴う行動を頻回に示すことなどを特徴としているので事業所の受け入れが困難であるそうです。一方で施設等で適切な支援を行うことで他害行為などの危険を伴う行動の回数が減少するなどの支援の有効性も報告されたことから強度行動障害に関する体系的な研修が必要とされています。

2.強度行動障害とは

強度行動障害とは自分の体をたたいたり食べられないものを口に入れる、危険につながる飛び出しなど、本人の健康を損ねる行動や、他人をたたいたり物を壊すなど周囲の人の暮らしに影響を及ぼす行動、これらの行動が著しく高い頻度で起こるため継続的に特別に配慮された支援が必要になっている状態のことです。知的障害が重度で自分の思いを認識したり、他者に思いを伝えることが難しい人や周囲からの情報収集・理解することが難しいそうです。ですが、利用者本人が一番困っていることをしっかり理解することが大切です。

3.実践報告(例)

イライラしてすぐに他の児童にぶつかってしまう児童がいたとします。その場合やみくもに叱るのではなく、なぜイライラしているのかその背景を考える必要があります。例えば、スケジュールの変更があるとなかなか気持ちの整理がつかず、焦りから他児へイライラをぶつけてしまうなどの理由があったとします。そうすればスケジュールをなるべく変えないようにしたり、前もってスケジュールの変更を伝えるなどすればトラブルを防ぐこともできます。障害のある人の行動を氷山モデルの枠組みで考え、氷山の一角に注目するのではなく表面下の見えない部分に着目して、支援の方法を考えることが大切です。障害特性というものがあり、自閉症の障害特性として対人関係形成の困難さ、言語発達の遅れや異なった意味理解があります。本人の特性と環境・状態の影響が相互に作用して心が乱れたり行動障害が出てしまいます。行動について背景を整理し、出ている行動だけに注目するのではなく本人の特性と環境を読み取り解決することが大切です。

4.強度行動障害と虐待防止

虐待防止とは、大きな事件にならない小さな目の段階で対策することです。強度行動障害者は虐待の対象になりやすいので障害者の権利利益の擁護を資するために障害者虐待の防止、養護者に対する支援をするために障害者虐待防止法が作られました。虐待とは、「そもそも対等な立場ではない保護や監督すべき立場のある人が、その権限を不適切に使用する、濫用すること」の意味で虐待にも種類があり、身体的虐待、放棄、放置、経済的虐待などがあります。虐待・人権侵害にならないためには利用者を知る、理解し職員間で意見、注意できる環境を作ることが大切です。

まとめ

私自身、福祉に関わることは初めてで今回学んだことは非常に勉強になりました。まだ演習部分の受講はまだですが、今回学んだことを十分に理解し研修に取り組みたいと思います。また、これまでの利用者対応に問題がないか改めて考えなおし的確な支援ができるように心がけます。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう