利用者さんへの作業の依頼の仕方

就労継続支援A型カインド事業所では、コロナ対策で在宅ワークを継続して行っております。ZOOMやチャットツールを使ってコミニュケーションをとり利用者さんに作業をお願いしていますが、様々な案件があり担当する利用者さんをチーム分けして進めています。
その中で指導員が中心になってまとめているのですが、その依頼の仕方も考えて指示する必要があります。
今年2月に「強度行動障害」についての社外研修をスタッフが受講し、それを社内研修で展開して学んだことをご紹介します。

利用者さんに作業をして頂く上で大事な4つの事を実践するようにしています。

Contents

作業内容を段階的に説明する。

どういう作業なのか事前に説明する。
一度に内容を把握しにくいので段階的に分けて説明すると分かりやすくなります。
チャットツールを使い、テキストや画像や写真やURLを送り説明しています。
取り掛かる前に予習や練習をすることができるので、実際に作業をするときにスムーズに入っていく事ができます。

理解しやすい視覚や聴覚で説明する。

理解しやすい方法で利用者さんに合わせて説明をするようにしています。
人によっては口頭で説明する方が分かりやすかったり、視覚的に資料(文字、写真、イラスト)を使った方が理解しやすい方もいます。
また、チャットツールでサイトのURLや動画を送り、そちらを見て理解をしてもらっています。
更に実際に作業の流れをZOOMで共有するなど一緒に作業を見ながら注意点を説明していくと理解度が深まります。

説明資料は作り過ぎだと思うぐらい作る。

説明資料、作業手順書は作り過ぎだと思う位に作る事で、作業工程が増えたり複雑になった際に資料を確認しつつ進めることができ、大変重宝します。
作業目的・内容や作成前・後のイメージ、注意点などを資料に記載する事で、作業の流れがわかり、勘違いや間違えやすいポイントが前もってわかりミスも少なくなります。
また、複数で作業を行う場合、時間短縮の効果があります。ひとりひとりに説明する時間が大幅に省かれ、説明される側も説明する側も効率良く作業を進める事ができます。
更に、その上で不明点が出た場合も説明資料に盛り込めるのでミスが少なくなり、仕事の質が上がり、利用者さんの認識の相違などが起きにくくなる事でより的確にゴールに向かうができます。

一人一人の得意・不得意を知りその上で仕事を進めていく事が大切

利用者さんごとに得意不得意がありますので、仕事をお願いするときにどこまでお願いするかスケジュールや依頼方法も重要になっていきます。
得意な部分は早いけれど、不得意部分は時間がかかってしまうという相談を受ける事があります。不得意部分を勉強しながら仕事を進めてしまうとやはり時間だけが過ぎていきます。仕事には納期がありますので、その部分が得意な方に作業していただいた方が効率化になります。
チームで作業を協力して完結した方が、利用者さん同志に一体感が生まれ、モチベーションが上がるように感じます。
次に作業する人の事を考えるので仕事が丁寧になり、引き継ぎの際のコミュニケーションも良くなります。

まとめ

今回の研修を受ける前に仕事を依頼する上でうまくいかなかったことがありました。
仕事全体の流れを把握はしていたのですが、利用者さんに伝えてない部分があり、最初から伝えていれば応用の効く、流用性のあるものが作れたのですが、二度手間の仕事を依頼したことがありました。
作業をするのは専門性の高い利用者さんなので全体像がつかめていれば、想定の範囲内で作成していたのかもしれません。
「強度行動障害社内研修」の社内研修を受けて、依頼の仕方を学ぶことができました。
利用者さんの作業が効率良く、モチベーションが上がるような仕事をしていただけるように考えて依頼していきたいと思います。

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