【利用者さんブログ】ビジネスメールってむずくない?【鹿児島市のA型事業所】

高度情報化社会と呼ばれて久しい昨今、仕事をする上でPCメールは欠かせないツール。なんだけども、このビジネスメールってやつには少々面倒なルールがいくつかある。

例えば、文頭は「〇〇様 お世話になっております」で始めなくちゃならない。厄介なのはそのメール相手と仲良くなったとき。さすがにいつまでも他人行儀なのもナンだなってなると「〇〇さん おつかれさまです」に進化させなくてはならいんだが、これを発動させるタイミングが難しい。せっかく勇気を出して発動したのに、相手から「〇〇様」と返されたりすると「何か俺ってすげー馴れ馴れしい奴みたいじゃん」って萎える。もっと恥ずかしいのは、お近づきのしるしに「インスタにあげてたワンちゃん、めっちゃカワイイですね!」とか追伸を書いたのにスルーされたとき。これは ” 穴があったら入りたい ” レベルで気まずい。だけど、そういう人に限って実際に会うとやたらフランクに接してくれたりするから、「何かのプレイですか?」と問いただしたくなる。

 とはいえ逆に、相手がめちゃくちゃ馴れ馴れしい場合もそれはそれで困る。メールで数回やりとりしただけの間柄なのにいきなり「おつかれっス!」とか書かれると「ブラザーか!」と心の中でツッコミつつ、どう返すのが正解なのかわからず途方に暮れてしまう。さすがに同じように返すのは違うなとは思うものの、だからって、かしこまり過ぎるのもノリの悪い奴って思われそうな気がするし。この際だから、あえて「麗かな初日の光を仰ぎ・・・」とか最上級に丁寧な四季折々の「時候の挨拶」で返してみたくもなるけど、洒落が通用しなかった場合は大ケガ必死なのでできるはずもない。

 あと今は、PCメール意外にもスマホのショートメールとかLINEとか連絡手段がたくさんあって、この使い分けも意外と悩みどころ。後者の方がお手軽だから、仲良くなったら切り替えたくなるんだけど、そのタイミングが難しいのだ。ショートメールならまだしも、LINEでやりとりするって相手との懐に土足で踏み込む感じがあるから。その壁を乗り越えてLINEで連絡したのに既読スルーされて、後日PCメールで「LINEでお問い合わせいただいた件ですが」とか言われちゃった日にはマジで地獄だ。

 もう直接会うしかやりとりをする手段がなかった明治時代に戻りたいぜよ!散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がするぜよ!とか思う日もある。でも、実際にそうなったら、車はないだろうから移動は人力車?そしたら何時間も車夫さんと話をしなきゃいけないの?そんな長時間の会話は絶対に無理だ。つまりは、誰との会話でもうまくこなせるコミュニケーションスキルを身につければ全て解決するって話か。

(文: E.T)