【A型利用者さんブログ】エレベーター前の流儀【鹿児島のA型事業所】

生きていると色々と気まずい瞬間に出くわすことが多々ある。エレベーターは気まずい瞬間のオンパレードだ。2人の娘たちを保育園に送迎する毎日なので日々、様々なドラマが生まれる。まだ幼く、好き勝手動き回る娘たちとその2人分の大荷物を抱えた中年おじさんの大所帯なので他の人たちと一緒にエレベーターの狭い空間に乗ることはまず無い。エレベーターに乗るタイミングが被ったら、僕たち一行が見送るか、相手方が譲ってくれるかのどちらかなのだが、このコミュニケーションがなんとも気まずい。

僕たちが譲るとした場合。譲られた相手方はこんな大変そうな大所帯を押しのけて先に乗ってしまって申し訳ないと頭をペコペコしながら上か下かにフェードアウトしていく。僕たちが譲ってもらった場合は、ありがたいのだが早々とエレベーターに乗り込む僕に反してチビたちはのらりくらり、あるいはあさっての方向を向いてボーッとして最悪どこかへダッシュなどしてしまう為、時間のロスは計り知れなく、譲ってもらっても困るという点が少なからずある。それなら自分だけがエレベーターに乗る時はどうかというと、これはこれで難しい。笑

駐車場に車を停めて、自宅マンションのエレベーターに向かっている時、どうやらあの人もエレベーターを使おうとしてるらしき人物を見つけてしまった時の心拍数の上がり方なんてもう大変。どうやってスマートにエレベーター前の情事をクリアしようかと必死だ。そんな時は無駄に歩幅を小さくして回転数をあげ、小走り風を演じる。僕は運動も兼ねて移動してます的な。そうすれば、エレベーター前でバッティングした時に「どうぞ。」っとさらっとセリフを投げかけ颯爽と階段へ向かっていく。この時、少しでも間を間違うと気まずさの地獄になるから要注意だ。他にはポスト確認大作戦という方法もある。この場合、相手を先にエレベーターへ向かわせることが有効だ。先に行ってもらって、エレベーターの開くボタンを押して待っている時に、さりげなく自分のポストを指差す。ポスト確認するんで時間かかりますよ。お先にどうぞという意味だ。日々、こんなめんどくさいことを考えながら生きてる僕の結論が出た。

 

お前は戸建てに住め。

 

以上。

 

(文 E.T)