Procreateのブラシ選びで迷ったときの用途別のおすすめ【鹿児島市A型事業所】
皆さん、こんにちは。今回は、Procreateでよく使う用途ごとに、おすすめのブラシと選び方についてご紹介します。
Procreateを使い始めると、「ブラシの種類が多すぎて、どれを選べばいいのか分からない」と感じることがあります。鉛筆、水彩、インク、油彩、エアブラシなど、さまざまなブラシが用意されているため、初心者ほど迷ってしまいがちです。
しかし、最初からすべてのブラシを試す必要はありません。大切なのは「何を描きたいのか」に合わせてブラシを選ぶことです。
1.まずは「描きたいもの」でブラシを選ぶ
ブラシ選びで迷ったときは、ブラシの名前や細かい設定を見る前に、「どんな絵を描きたいのか」を考えてみましょう。
たとえば、線画を描きたいなら線をきれいに引きやすいブラシ、ラフを描きたいなら鉛筆のような質感のあるブラシ、色を塗りたいならムラや筆跡を活かせるブラシが向いています。
ブラシにはそれぞれ得意な表現があります。用途に合わないブラシを使うと、描きにくかったり、思ったような質感にならなかったりするため、まずは目的に合った種類から試すのがおすすめです。
●ラフ・下書きなら「鉛筆系ブラシ」
アイデアを考えたり、キャラクターの下書きを作ったりするときには、鉛筆のような質感を持つブラシが使いやすいです。
鉛筆系ブラシは、線の濃淡や少しざらついた質感を出しやすいのが特徴です。完成した線をきれいに引くというより、「考えながら描く」作業に向いています。
特に初心者の場合、最初からきれいな線を描こうとすると手が止まってしまうことがあります。ラフでは細かい部分を気にせず、鉛筆系ブラシでざっくり形を取ってみましょう。
●きれいな線画なら「インク・ペン系ブラシ」
イラストの線画を描く場合は、インクやペンのようなブラシがおすすめです。
線の入り抜きが表現できるブラシを選ぶと、髪の毛や服のシワなどにメリハリをつけやすくなります。また、手ブレ補正を調整できるブラシなら、デジタルイラストに慣れていない人でも比較的きれいな線を引きやすくなります。
ただし、線画では「きれいに描くこと」だけを意識する必要はありません。あえて線に強弱をつけたり、少しざらついたブラシを使ったりすることで、個性的な雰囲気を出すこともできます。
●アニメ塗りなら「硬めのブラシ」
アニメやマンガのように、色を分けて塗りたい場合は、輪郭がはっきりする硬めのブラシが便利です。
ブラシのエッジがぼやけにくいため、肌や髪、服などをきれいに塗り分けることができます。
また、塗りつぶし機能と組み合わせれば、広い範囲を効率よく着色できます。最初は複雑なブラシを使うよりも、シンプルで扱いやすいブラシから始めると、色塗りの基本を覚えやすいでしょう。
●ふんわりした表現なら「エアブラシ」
光や影を柔らかく表現したいときには、エアブラシ系のブラシが活躍します。
肌の赤み、頬、光の表現、背景のぼかしなど、境界を柔らかくしたい部分に向いています。
ただし、エアブラシは便利な反面、使いすぎると全体がぼんやりした印象になりやすいので注意しましょう。
「影を自然になじませたい」「光をふんわり追加したい」というように、ポイントを絞って使うのがおすすめです。
●水彩画のように描きたいなら「水彩系ブラシ」
アナログ感のあるイラストを描きたいなら、水彩系ブラシを試してみましょう。
色がにじんだり、重なった部分の色が変化したりするブラシを使うことで、紙に水彩絵の具で描いたような雰囲気を表現できます。
水彩系ブラシは、背景や植物、風景などにもよく合います。線をきっちり描いてから塗る方法だけでなく、色を重ねながら形を作っていく描き方にも向いています。
●質感を出したいなら「テクスチャ系ブラシ」
イラストに「なんとなく物足りない」と感じたときは、テクスチャ系ブラシを取り入れてみるのもおすすめです。
紙、鉛筆、クレヨン、チョーク、絵の具など、さまざまな質感を加えられるブラシがあります。
たとえば、完成したイラストの上に紙のようなテクスチャを薄く重ねるだけでも、デジタル特有のツルッとした印象を和らげることができます。
ただし、質感は強くしすぎると絵そのものが見づらくなるため、不透明度を下げながら調整すると使いやすいでしょう。
2.ブラシは「たくさん入れる」より「お気に入りを絞る」
Procreateでは追加ブラシをダウンロードすることもできますが、最初から大量のブラシを集める必要はありません。
むしろ、ブラシが増えすぎると、結局どれを使えばいいのか迷いやすくなります。
まずは、ラフ用、線画用、塗り用、ぼかし用、質感用など、用途ごとに1〜2種類ほどお気に入りを作ってみましょう。
同じブラシを繰り返し使うことで、そのブラシの特徴や設定にも慣れてきます。慣れてきたら、必要に応じて新しいブラシを追加していけば十分です。
Procreateのブラシにはたくさんの種類がありますが、「一番おすすめのブラシ」がすべての人に共通しているわけではありません。
ラフなら鉛筆系、線画ならペン・インク系、アニメ塗りなら硬めのブラシ、柔らかな表現ならエアブラシ、水彩風なら水彩系、質感を加えたいならテクスチャ系というように、描きたいものに合わせて選ぶことが大切です。
最初は標準ブラシの中からいくつか試して、「描きやすい」「この質感が好き」と感じるものを見つけてみましょう。
ブラシ選びで迷ったときは、種類の多さに振り回されるのではなく、「今、自分は何を描こうとしているのか?」を基準に考えると、必要なブラシが自然と見つかりやすくなります。
(文・構成:佐伯)