福祉サービスの「利用者」から「働くプロ」へ。試用期間を成長のチャンスに変える3つの視点 【鹿児島市A型事業所】
1. 自分を見つめ直す機会:利用者の時と「責任の重さ」を比較する
試用期間というものは、長いようで短い、非常に貴重なグラデーションの期間です。この期間を最大限に活かすための第一歩は、「利用者だった頃の自分」と「現在の自分」を冷静に見つめ直すことにあります。
利用者の立場にいたときは、自ら積極的に、リスクを冒してまで動き出す必要は必ずしもありませんでした。なぜなら「サポートを受ける側」であり、責任の所在が違っていたからです。言われたことを一つひとつ丁寧にこなせば、それで十分に役割を果たせていたと言えます。
しかし、働く側(プロ)になるということは、「自分で仕事を見つけ、率先してやり遂げ、価値(利益や貢献)につなげる」という責任が伴います。
振り返ってみると、これまでの自分はどこか「楽な環境」に甘え、変化のない状態(停滞)を続けていたのかもしれません。人間は一生が勉強です。自ら学ぼうという強い意志がなければ、現状維持どころか衰退していってしまいます。
まずは、過去の自分を否定するのではなく、「これからは責任のステージが変わるんだ」と客観的に受け止めることからスタートしましょう。
2. 新たな自分を見つける機会:限られた時間で「能動的」に動く
試用期間中、自分に問いかけたいのは「自分はどこまで成長する気があるのか」という点です。
もし「言われたことだけをやっていればいい」という受動的な姿勢のままであれば、定着支援や周囲のサポートがあったとしても、ただ時の流れに身を任せるだけになってしまいます。
時間はあっという間に過ぎ去り、何も得られないまま期間が終了してしまうでしょう。
例えば、1日24時間のうち、職場にいる時間が「4時間」という限られた短時間であったとしても、その4時間の濃度は自分次第でいくらでも高められます。
受動的(指示待ち)から、能動的(率先)へ
選り好みをせず、自分にできる範囲を見極めて自発的に動く
やる気、体力、そしてコミュニケーション力を総動員する
誰もが自分の人生の選択を自分で決めて、それに対しての責任を身代わりなどしてはくれません。自分の人生を切り開くのは、他ならぬ自分自身です。 「人任せにせず、自分で考えて動く」という経験を毎日積み重ねることで、これまで気づかなかった「新しい自分の強みや可能性」が必ず見つかります。
3. 自分の価値を見出す機会:評価を求めるのではなく、主体性を持つ
「自分の価値」とは、誰かから与えられたり、人から評価されたりすることだけを目的にして見出すものではありません。
今いる環境の中で、自分が何を学び、どう行動したかという「プロセス(主体性)」の中にこそ、本当の価値が生まれます。
一般企業や社会の現場に出ると、利用者の時のように「やりたくないから断る」といった選り好みは通用しなくなります。
だからこそ、日々の小さな業務であっても、受動的ではなく能動的に、次から次へと進めていく姿勢が求められます。
立ち止まっていても、新しい成果や成長は何も生まれません。
職場で求められる最低限のマナーである「挨拶・報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」も、すべて自ら動いていくからこそ意味を成します。これらを徹底することで、周囲との信頼関係が生まれ、仕事が円滑に回り始めます。
自分の人生を動かせるのは自分だけです。意識を常に前に向け、小さな一歩を積み重ねること自体が、自分自身の市場価値を高めることにつながっていきます。
まとめ:試用期間を「人生の転換期」にするために
福祉サービスの利用者だった頃と、現在の自分。その「違い」を痛感することこそが、自分の経験から得たものであると思っています。
試用期間という限られた時間を無駄にしないためには、以下の取り組みが非常に重要になります。
与えられた仕事で「今、何ができるか」を常に探す
過去の楽な環境に決別し、一日の時間を有効活用する強い意志を持つ
自ら率先して動くことで、生きがいや成長の喜びを実感する
人生は仕事だけがすべてではありません。私生活の一部です。だからこそ、過度に気負う必要はありませんが、せっかく働くのであれば「やりがい」や「自己成長」を感じたいと思っています。
《文:ニューヨーク》
