障害の有無は関係ない!一人暮らし6年目の私が考える「本当の自立」に必要なこと 【鹿児島市A型事業所】
「自立」という言葉を聞いたとき、あなたは何を思い浮かべますか? 親元を離れて一人で暮らすことでしょうか。
それとも、自分でお金を稼いで生活費をまかなうことでしょうか。
世間一般では、経済的に一人立ちすることを自立と呼びがちですが、私はそれだけでは「本当の自立」とは言えないのではないかと考えています。
今回は、障害のあるなしに問わず、自分自身を律して完全に自立させるために必要なことについて、私の実体験をもとに考えてみました。
親元から離れて一人暮らしを始めたことで気づいたこと。
そして「人間は一人では生きていけないけれど、どこまで人に頼るのが正解なのか」という、依存しないためのちょうど良い距離感について、私の思考をお伝えします。
1. 自分の意志・判断で物事を決めているか
本当の自立を果たすために、最も重要だと言えるのが「自分の意志と判断で物事を決めているか」という点です。
私たちは未成年の頃、両親と一緒に生活する中で、親の考えに従ったり、自分の判断だけでは下せなかったりする環境にいます。
しかし、学生時代であっても、自分がどの志望校を選択し、その先でどういった職業に就きたいかを選ぶ。
これは両親ではなく自分自身です。それは自分で決められる「自由」であると同時に、結果を受け入れる「責任」でもあります。
もちろん、実家が会社を経営していて後を継ぐなど、子供の頃から道が決まっている人も少なくありません。
しかし多くの人は、自分で生きる道を選択し、何の職に就いてどういう生き方をするのかを、自分自身で決めていくしかありません。
これは、障害者になっても全く同じことが言えます。その先で福祉事業所を選択するのか。
それとも一般企業への就職の道を選択するのか。これらすべて、障害があろうとなかろうと自分に選択の自由が与えられています。
そして、その責任は自分自身に伴います。生きている人間であれば、誰もが同じ条件なのです。
ここで大切なのは、親任せにするのではなく、自分で決められることを強い意志を持って判断できるかという点です。
私が障害を患ったとき、障害者手帳を受け取り、障害年金をもらいながら福祉事業所を利用すると決めたこと。
これも親ではなくすべて私自身の判断でした。そこに責任を持って生きていく覚悟は、私自身の中にあります。
大学時代から専門学校へ行き、一般企業に勤めていた時も、すべて自分の判断で決めてきたことでした。
私の両親は、その選択に対して何も反対することはありませんでした。親には親の人生があり、私には私の人生があります。
「どういう道を選択したら自分に合うのか」は、頭の中で考えているだけでは決して分かりません。
やはり、実際に経験をしてみて初めて、何の仕事が向いているのか、向いていないのかが見えてくるものです。
だからこそ、自分の生き方を自分の意志で判断して決めること。これこそが、自立していくための最初の大切な一歩になります。
2. 一人暮らしをして初めて気付いたこと
私は親元を離れ、一人暮らしを始めてから6年が経ちました。早い人であれば学生時代から経験したり、寮生活を経験したりする人もいるでしょう。
はっきりと言えるのは、一人暮らしや寮生活という「親の手が届かない環境」でしか学べないこと、気づけないことが必ずあるということです。
もちろん、親元で生活しているからといって自立していないとは思いません。実家暮らしだからこそ学べることもたくさんあります。
本当に大切なのは、どのような環境にあっても、両親から精神的に離れて自分の人生を見つけられているかどうかです。
単に親元から離れ、金銭面だけで自立しているからといって、完璧に一人の人間として自立できているとは言えません。
本当の意味で自立していくには、自分の意志と判断で物事を決めることができ、それに対して必ず自分で責任を持ち、誰かに過度に頼ることなく生活できているかどうかが問われます。
何をするにしても両親に判断を任せ、お伺いを立てているようであれば、それはどれだけお金を稼いでいても「精神的な面で自立している」とは言えません。本当の自立は金銭面だけでなく生き道も自分の意志のもと、責任を持って行動するという事。このことについては一人暮らしをして初めて気が付きました。
ここも、障害者でも健常者でも全く同じことが言えます。
確かに、健常者と比較すると障害者は生きる道が狭かったり、簡単に就職することが難しかったりする現実はあります。
だからこそ、その選択肢の一つとして福祉事業所が存在しており、ずっと留まるのではなく「就職先が決まるまで利用する」という期限付きの判断をすることもできます。
その環境の中で何を学び、自分のスキルとして習得するかは、すべて他人ではなく自分自身にかかっているのです。
一人暮らしをしていても、物事を決める覚悟や行動力は、自分で身に付けていくしかありません。
また「一人暮らしをしているから」「結婚しているから」それだけで完全に経済的自立・精神的自立が一人の大人として完璧にできているとは言い切れないのです。
まとめ:依存しないための「ちょうど良い距離感」とは
人間は誰も一人では生きていけません。だからこそ、「人に頼って良いこと」と「良くないこと」を見極める必要があります。
また、人に頼る頻度や境界線を知ることも不可欠です。
ちょうど良い距離感とは、その境界線の見極めをしっかりとつけ、他者に依存することなく自分の足で立っているからこそ、私たちは「人に頼りながらも自立している」
自分の人生の軸を自分で握ること。それこそが、自分らしい生き方を実現するための鍵となります。
これは、あくまで私が一人暮らし6年目を迎えた上での経験と思考から導き出した一つの考えですが、自立について悩むどなたかの参考に少しでもなれば幸いです。
《文:マンハッタン》
関連記事



